強力常盤白紅の成分効能について
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紅花水(こうかすい)
外用に用いる場合、血行をよくし、お血を散らす働きをします。
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樟脳精
外用に用いる場合、局所刺激・血行の改善・消炎・鎮痛・鎮痒の目的で、神経痛・リウマチ・筋痛症・腰痛・挫傷・打撲傷・捻挫・凍傷・凍瘡・皮膚疼痒症に効きます。
※紅花水だけの皮膚への作用よりも強く働くが、紅花水と樟脳精、その他の成分の配合によって、効果が相乗的に長く働くようになります。
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日本薬局方チモール
芳香性の匂いがあり、舌をやくような味がします。皮膚の殺菌の効果があります。
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日本薬局方トウガラシチンキ
ピリリとした味があります。局所を刺激する作用があります。
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日本薬局方サリチル酸メチール
強い特異な匂いがします。これは皮膚からも吸収されるので、筋肉痛や神経痛の場合、内側の痛みも和らげます。
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日本薬局方Lメントール
爽快な芳香があります。皮膚の知覚の麻痺を起こす作用が有りますので、鎮痒鎮痛に効きます。
● 匂いは樟脳精・チモール・サリチル酸メチール・メントールの配合による匂いです。
液剤の色は、ほとんど紅花水のものですが、トウガラシチンキの色もついています。
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赤紅について
戦前は赤紅(アカベニ)が主に使われておりましたが、赤い色が衣類に付いたり、目立ったりし、そして原料も手に入らなくなったと言うこともあり、やがて現在の白い紅(透明ではありませんが紅花をうすく溶いたような色)に変わってきました。
もともと赤い色というのは心臓の色であり人体に合っていて、塗ると体調が良くなるという事のようです。昔はよく生後初めての宮詣りの時など額に紅をつけてお詣りしたものでした。またインド人の額の赤いルビーも同じ事のようです。女性も頬紅をつける事で明るく愛らしく元気よく見えます。この赤紅あるいは赤い色を使って治療したり、いかに人間の体に赤い色が良いかというようなお話を先年、医学博士の間中喜雄先生が鹿児島に来られた時に先生より拝聴いたしました。間中先生も赤紅が無くなったことを非常に残念がっておられました。
平成6年4月
(社)鹿児島鍼灸師会
青年部会会報掲載(一部抜粋)
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